ウーパールーパーとガットローディング

ガットローディングとはウパの餌となる虫や小魚に対して、
事前に特定の栄養素を多く含む餌を与えておくことで、
間接的にウパに摂取させる方法です。

ウーパールーパーの偏食が激しかったり、
餌ストック上の理由で一種の餌に偏っている場合に有効。

人工餌には一定のバランスで必要な栄養素が含まれており、
これのみでも十分成長、飼育できますが、
生餌や活き餌など、幾つかの種類の餌を与える事で
栄養のバランスを更に高める事ができます。

栄養の種類については大まかに5種類、
炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン。

活き餌は丸ごと食べることで
生きる栄養を万遍なく得られます。
だってそれだけで生きているんですもの

更に言うなら与える活き餌の種類も増やせば、
それぞれの利点や欠点をカバーし合えます。
魚類：メダカ、小赤
甲殻類：スジエビ、ヌマエビ
昆虫：ヨーロッパイエコオロギ

…とはいえ、みんながみんな何でもよく食べるわけではありません。
小食かつ偏食が強く栄養不足になっている子などの場合には
限られた素材の中で栄養を補給してもらう他ありません。

そこで活用できるのが「ガットローディング」です。
もちろん「活き餌を摂取できる」前提条件がありますが、
活き餌をきちんと食べてくれるようであれば、
その活き餌の栄養素をより高めてあげましょう。

メダカや小赤であれば沈下性でなくても摂取できますし
イエコであれば水棲生物向けの餌以外も摂取できます。
摂取させたい栄養に合わせて活き餌を選ぶこともできます。

また、レバーならビタミンを満遍なく獲得できますが、
肝心のウパがレバー嫌いで食べてくれなかったり、
レバーの準備や保管が面倒だという場合には
レプチゾルやビタオールなどのビタミン添加剤を
活き餌に摂取させておく方法もあります。
（レプチゾルなら人口餌に染み込ませる事も可）

かわいい☆クロサンショウウオさんでは、
ミルワームを使ってのカルシウム添加量を紹介されてます。
ウパにキチン質の多いミルワームは不向きですが、
ガットローディングで栄養含有を増量している状態を
具体的数字でも紹介されているので有効性が理解できます。

特にガットローディングに執着をしなくても
例えばメダカや小赤のトリートメント期間中に
与える餌にちょっと気遣うだけでも違うので、
餌となる活き餌の餌にも気遣ってあげてください。