どんどん死んでいく卵

おかげさまでウーパールーパーの繁殖時期～産卵の時期になりますと
アクセス数がちょっと上向き、年間の平均より頭一つ出ます。
少なからずこのサイトがお役に立てていればいいのですが…。

アクセスのリンク元を辿ってみたら OKwebにてこんなをお見かけしました。 http://okwave.jp/qa/q7382573.html

1週間前に卵が孵ったんですが、
初めに３～４００個あった卵が産まれたとたんどんどん死んでいきます。
何をどうすればいいかわからずです

残り５～６０個という状態です
生まれてピョンピョン跳ねるんですがそのままどんどん死んでいきます。
水温など何もせずだいたい13度前後
濁った卵などまめに取って捨ててますが
生まれた後の水温や水変え餌など教えてください！！

それに対して回答者さんのお答がこのような感じで、
引用としてウーパールーパーラボのリンクを貼ってくださいました。
恐らくリンクを辿られてアクセスがあったのかと思います。

現在がどういった飼育環境なのか正確にお書きにならないと、問題点がわからないので、どう改善しても死ぬのが止まりません。
両生類は、先に生まれた子供が、後に生まれた子や卵を餌として共食いして成長するために多産なので、全部の卵は育ちません。
そして、5～60個が全部孵化して育っても飼えないでしょう？どうするの？

そこまで今後考える責任をもって、育てられる数だけ、元気な個体を選別して、残りは殺さないと、奇形ばかりの弱々しいウパばかりになってしまい、結果、全滅します。
とりあえず、産卵と育成に詳しいブログを紹介します。よく読んで、自分の問題点を把握してください。

こちらのdogdayさんの回答に対して質問者さんのお礼です。

特別何もしてませんが酸素だけいれてあります、
すでに６０匹は売れてるんです！！
でもどんどん死んでいくんで困っています。
紹介してもらったHPでも生まれて直ぐの育て方などぜんぜん書いてないし、
いろいろ探すがHPに書いてない！
お金ももらってるしどうしたらいいものか・・・

生まれてすぐの育て方が全然書いてないとのご指摘..
至らない点があったようで申し訳ないばかりです。

「お金ももらってるし」という点にちょっと引っ掛かりつつも
孵化直後に死んでいくウパというのが可哀想でならないので
孵化前後の過ごし方についての考察をしてみたくなりました。

質問者さんの質問分を例にとる形で恐縮ですが
その方が多少なりとも分かりやすいと思うので..

生まれてピョンピョン跳ねる

生まれてすぐは多少ビュビュっと泳ぎはしますが
ずっと跳ねている状態ではないです。
あまり動きまわるとエネルギーを使いまいますし、
動き回るとウパを捕食する生き物にも見つかりやすくなります。

彼らは捕食時には口の周りに来たものを食べるのが主で
自ら動き回って食べに行くのは見られません。
（ちょっとしたウパスライディングならします）

卵の膜は水分や水を通さない訳ではなく、
胚の発生に必要な水分を保持・供給しているので
あまり悪い水だと孵化にも至らないので、
今回孵化には至っているという事は、
水がそこまで悪いということは無いはずですが..

できれば水質をチェックして、
飼育に適している水かどうか確認してみてください。

水温など何もせずだいたい13度前後

こちらも孵化に至ってるので強烈な水温ではないと思いますが
「だいたい」なら最低・最高が分かる水温計があるといいかもしれません。
一時的に水温が上がっていたり、下がっている場合があります。

じわじわとした温度変化ならたいていの温度差に耐えられますが
生まれたてに関わらず弱いウパほど温度の急変に弱いものです。
可能性を潰すためにという意味でのご提案です。

濁った卵などまめに取って捨ててます

濁った卵というのは孵化に至らず腐ってしまった卵の事で
水質の悪化を防ぐための対策だと思います。

それ自体はとても大事なことで行ってほしいのですが、
きれいな水でもphが酸に強く傾いてしまっているなど
目に見えない偏重がある場合があります。

ウパは比較的phに強いのでゆっくりとした変化だったら
かなりの傾きにも耐えられますがデリケートな時期なので
悪い卵をこまめに取り除くのに加えて、
少しずつ定期的な換水や水質チェックをお願いします。

生まれた後の水温や水変え餌など

生まれた後は生まれるまでの水温管理と同様にが一般的です。
孵化に至るということは卵にとって心地よく、
孵化させて問題ないというメカニズムで孵化となります。

生まれたから水温は○度、水替えは○回。
といった決まりはありません。

ただ、卵の時点で孵化する卵が極端に少なかったり
質問者さんのように孵化後すぐ死んでしまう場合には
孵化するだけでも難しい環境という事なので
卵の環境も一緒に見直した方がいいと思われます。

お金ももらってるしどうしたらいいものか

すでに何かしらの方法で販売をされていると想像するのですが、
輸送時に扱いやすいのはやっぱり卵の状態です。

孵化後は卵以上に気を使う時期に入ってしまい、
大きくなってからやっと安定して流通できます。

孵化後に一定の大きさに育ったウパの方が
初心者の方でも手を出せるので単価も高く買い手も付きやすいのですが
高くなるのには相応の理由があると思っていただくのが分かりやすいです。
物ではなく生き物を扱うリスクがこのあたりにあると思います。

おそらくdogdayさんが気にされている真意は
単に「貰い手は大丈夫ですか？」というよりも、
生き物を繁殖させるリスクはきとんとご理解いただけてますか？
になるかと思いますので「もう売れてます」は火に油です。

何をどうすればいいかわからずです

おそらく質問者さんにとって意図しない繁殖だったのかと思います。
かわいいから飼育されて、日々の癒しになっていたウパが突然産卵し、
ご自分なりに繁殖について調べられて
捨てるのが忍びないので貰い手を探され、
孵化したらすぐにどんどん死んでいってしまう。
今回急いで質問されているご様子を察するとそう推測します。

もし卵に遺伝的な欠陥があって、
どんなに頑張っても孵化できなかったり、
孵化しても育てないウパであるならしょうがないですが、
HPや教えて系以外にも本で調べたり、ショップで尋ねたり、
ウパ縛りだけではなく両生類にまで広げたら
繁殖についての知識がそれなりに探せるはずです。

繁殖させないようにすることもできたはずです、
雌雄を別の水槽に分けたり、水温に気をつけてみたり。
繁殖後の貰い手探しの時にも、卵の状態で貰い手を探したり、
ある程度育て終わった後に貰い手を探してみたり。

生き物を飼う、増やすのリスクの捉え方に
そういったボタンの掛け違いのような
近そうで遠い理解の違いがあるように感じました。