ウーパールーパー食用の危険性
- date :2009.11.17
- writer :syogun
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久しぶりにウーパールーパーが騒がれててますが、
今までとは違った取り上げられ方をされております。
それはウーパールーパーの天ぷらをご飯の上に乗せた
「ウーパールーパー丼」という料理(?)についてです。
日本生物教材研究センターの林孝之社長という
ウーパールーパーを持て余したおっさんが
北大路魯山人がサンショウウオを食した話を知って
食用化を思いついたのだそうです。
私もウーパールーパーを飼ってる事を知る人からは
「テレビ見たよ、食べてみれば(笑)」と言われますが
この(笑)には常識の欠片が明らかに欠落しています...
いくつかの国で赤犬を食べるトピックを聞き、
自分の愛犬を見て「じゃあ食べよう」と思いつくのだろか。
愛犬家に対して「犬食べてみれば(笑)」と言うのだろうか?
言われた相手は嫌悪感を抱くと想像できるから、
肌感覚としてそんな言い方もしないだろうし、
話題としても選ぶくらいのレベルではないだろうか。
それにこれは古くから継承されてきた食文化ではない。
富山のおっさんが話題性の為にふいに閃いて
水槽から掴み上げて小麦粉付けて油に放り込んだという話。
魯山人はあくまでサンショウウオであり、
しかもサンショウウオも好んで食べる人がいたワケではなく
鯨のように広く知られる食文化があったわけではないのです。
正式名称はメキシコサラマンダーだけあって生息地はメキシコ。
ですが現地メキシコでもこの次代ではあえて食べようと言う人はいない。
環境破壊によって絶滅寸前となっているウーパールーパーは
命を守る対象であって、オモシロ半分に食べるような対象ではない。
アステカ文明の頃にはウーパールーパーの持つ
再生能力を得ようと薬に用いられたことがあります。
現地の文化の一環として食べられるというのは勿論肯定です。
食べたいだけ食べていただければと思います。
話を戻して…
おっさんがどんなリリースをかけてるかは分かりませんが
目をひくトピックスだけに紹介するメディアに踊らされて
「ウーパールーパー=食べるもの」という認識は恥ずかしいです。
ウーパールーパーの飼育者なら誰もが知ってる
両生類の持つ感染症などの危険性。
死んでしまった時に土に埋めて埋葬しないのは常識で、
土にかえることで自然の生物にも影響を与える可能性があるから。
それをどうやったら口に入れようという発送になるのかが不明。
熱を通したら何でも食べれてしまうなら保健所はいりません..
改めて言うと元々飼育目的で繁殖させたのが
売れなくなったため、後付けで食用に展開させたのである。
食べるために作られてないものを食べようというのだ。
食卓に食肉を運ぶ畜産家は命の重さを知っていて、
人の口に入るものとして育て上げています。
そうでないといけないものだと思います。
無計画に繁殖を繰り返してきた人間の言う
「食べても大丈夫、おいしいよ」という話、
騙される人を1人でも減らしたい..と切に思います。