夏の水温冷却大作戦
- date :2010.05.14
- writer :syogun
- pv :15068
涼しい地域にお住まいの方や
水温の低い水を常時供給できる方で無ければ
夏の高水温に対して対策を講じなくてはならず..
私も対策を講じなくてはならないひとりですが、
これは多くのウパリストさんがぶつかる難関。
夏になって起きる水槽内の変化の多くは
水温が高くなるにつれ悪化し、水温が低ければ正常化します。
(当たり前のことですが…)
ウパは夏でも問題ないと言う方がいたとしても
あえて水温を上げようなどとはしません。
「水温を下げる術」を身につけるのは損になることはありません、
まずは知るところから始めましょう!
以前のウーパールーパーの夏対策では
夏にむけて注意が必要なものをピックアップしましたが
今回は水温を下げる事に注力したいと思います。
気化熱(蒸発熱)を利用する
水槽用であっても無くてもファン(扇風機)などで
水面に送風すると水の気化を促すことができます。
液体が気化するときに熱を奪う性質を利用して水温を下げます。
注意点
- 下げ止まらないので逆サーモなどを併用する場合がある
- 気化するので水の減りが激しい
- 水温を下げる力はさほど強くない
電気料金試算 55円/月
- スポットファン(3.6W)
- 電力量料金単価22円、1日24時間稼働した場合
ペルチェ素子を利用する
代表的なのはテトラのクールボックスとタワー、
手ごろな値段と小型化で結構な人気商品です。
電気を加えると熱を移動させることができる「ペルチェ効果」を
冷却の仕組みに利用して水温を下げます。
ペルチェのエネルギーは電気なのでとても扱いやすい。
注意点
- デフォルトの設定温度(25℃)でのみ動作を管理
- 冷却効果に比べると電力効率は悪い
- ファンよりは効果があるがクーラーに比べると弱い
電気料金試算 1386円/月
- テトラクールタワー(175W)
- 電力量料金単価22円、1日12時間稼働した場合
水槽用クーラー
夏の水槽の温度管理の真打というか最後の砦、
設定温度にめがけた水温にするべく稼働してくれます。
適合サイズはワンサイズ上を準備するのが一般的で、
冷却効果はとても高いですが注意点が山積みです。
注意点
- 室外機を部屋の中に置くようなものなので部屋が暑くなる
- 動作音が比較的うるさい
- 消費電力が大きい
- 購入に躊躇するくらい高価
- 大きいし排気口周囲のスペース確保も必要
電気料金試算 1584円/月
- GXC-210(200W)
- 電力量料金単価22円、1日12時間稼働した場合
ここまで結構必死に下げた水温なので、
なるべく下げた状態を保温・維持して
余分なエネルギーを使わないようにもしたいです。
水槽の置かれている環境をチェック
水槽が風通りのよい場所に置かれているか、
日光の当たるような場所に置かれていないか、
火を使ったり、熱を持つ家電製品に近くないか..
熱を発するものから少しでも隔離して、
通風を意識してあげてください。
水槽内の設備もチェック
水槽に照明が設置されている場合には
点けないか外してしまう事をお勧めします。
諸々の理由で設置したままなら使う時間を制限すべき..
冬に設置したヒーターは入れっぱなしになってませんか?
もし入っていたら即外しましょう。
水槽壁面をガード
保温シートなどを水槽の見ない側に貼ります。
全ての面にも貼ってしまうと中が見えないので注意。
他に発泡スチロールなどで代用することもできます。
最近では100円ショップなどでも発泡ボードがあります。
切断も簡単で扱いやすいので水槽の見る面にも
着脱可能なものを自作してもいいかもしれません。
幾重にも空気の層を作ることで保温効果が高まるので、
保温シートと発泡スチロールの2重構造も効果的です。
外部フィルターならホースも保温
水の通るホースは水槽外で熱の逃げやすい部分です。
ここには水道用の保温用スポンジを使います。
今だと専用の商品も出ているので使わない手はないですよ。