ウーパールーパーの砂利の飲み込み
- date :2010.07.29
- writer :syogun
- pv :45490
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残念ながら砂利の飲み込みを原因として排泄障害を起こし、
体調を崩してしまうウーパールーパーがいます。
ただ、砂利飲み込む事が絶対悪ではないと言うのが
現在のウーパールーパー飼育において推奨されています。
写真は動物病院のサイトにて掲載されており、
使用許諾をいただいて掲載させていただいております。
写真のウーパールーパーは年齢約2歳、体重126g。
急に全身が充血し排泄口が開きっぱなしになって暴れていたそう。
レントゲンにより、消化管内(胃と腸)に
異物(この場合は砂利)による閉塞を確認した後に
体中の充血や状態などから麻酔下にて、
消化管内異物の除去手術を行ったそうです。
手術後、両生類用のリンゲル液にて点滴を行う。
手術自体は成功して、充血や肛門口の開きの改善は認められたが、
残念ながら半日後に亡くなってしまった。
結果はとても残念ですが、ここから学ぶべき教訓は
排泄障害の恐ろしさと、砂利が排泄障害の原因の
ひとつになったのかもしれないという可能性かと思う。
しかしながら底床の砂利やソイルを食べる事自体は
ウーパールーパー飼育をするうえではとても当たり前なもの。
こちらの写真でゴールデンの周りにソイルが落ちていますが、
ソイル環境からリセットしてのベアタンクのため、
これらはゴールデンが排泄した中に入っていたものです。
数匹の混泳環境だったため、1匹あたり3~6粒のソイルで
そこそこの大きさのソイルが崩れずに排出された事になります。
(砂利を食べて器用に吐き出しつつ、でも最後には何個か食べちゃうウパ。)
砂利を飲むことについて、そのまま誤飲と解釈せずに、
「常飲」という観点で考えてみるのも良いのではないでしょうか?
こちらは錯乱坊さんに今年初めごろいただいたメッセージです。
“うぱ”の誤飲は間違って呑むのでは無く常飲ではないかと思います。
と、言いますのも…
以前、地元の漁師さんから私の元に標本用として持ち込まれた
アカウミガメの子ガメなのですが普通は浮遊生活をおくるはずなのに
定期的に水槽の底にまで潜っては大磯を食べていましたし、
この大磯を入れない水槽のアカウミガメの子ガメは
餌食いも良いのに大半の個体が数カ月で突然死を起こしていました。また、この石呑みの行動は陸上の爬虫類(トカゲやイグアナ)でも
呑む習性が多少あるようですし鳥類も同様に石呑みの習性を持ちます。もちろん恐竜化石の腹部からも大量の胃石が見つかりますが、
咀嚼性の無い生物にとっては石呑みは誤飲ではなく
消化を助けるために床砂を胃石として利用しているのではないかと…但し、胃石として利用させる場合はザリガニの頭部にある
ポケットに入れる砂と同じで体のサイズに合った砂でないと
逆効果になると…これ全て推測ですけど…(^◇^;)ゞ
あまりに特定されやすい内容なので(笑
個人が特定されてしまわないよう
若干部分の割愛箇所お許しくださいm(_ _;)m
ニックネームにしておりますが実はご高名すぎて
軽々しくメールできないと自粛(^^;焦
そんな方が推測としながらも常飲説を推されています。
稀に詰まってしまう個体はあるかもだけど、
一概に「飲み込む=トラブル」と紐づけて焦らずに、
恐れすぎることなく多様な見解を見比べ、
底床の環境は個人のご判断のもとお選びください。