アンモニア(NH3/NH4+)はウパの敵
- date :2009.07.07
- writer :syogun
- pv :08869
- HOME
- ウーパールーパーと水環境
- アンモニア(NH3/NH4+)はウパの敵
アンモニアはウーパールーパーに対しても高い毒性を持っています、
発生原因は排泄物やエサの食べ残しから発生するもので、
生きていくために絶対に発生させないというのは無理なものです。
ぼーくらーのフンや、食べ残しからアンモーニアー♪
対処法としてはアンモニアを食べるろ過バクテリアを増やし
発生してもアンモニア以外のものにしてもらうのが一番です。
ただ、ろ過バクテリアは何も無いところからは
いきなり発生する物ではなく、またすぐには増えません。
ろ過バクテリアが含まれる調整剤を購入して投入したり
ろ過バクテリアが繁殖している他の水槽から移動させるなどして
元となるろ過バクテリアを他から導入すると早く準備が整います。
ただしそのろ過バクテリアもアンモニアが発生する原因すら
無いような環境すと増えることができません。
フンなどが全くない環境ではろ過バクテリアも増えない。
でもアンモニアが増えてしまう危険な水槽には
ウーパールーパーは入れられないのでフンも無い…
と、鶏が先か卵が先かになります…。
2つの解消方法があります。
- アンモニアが発生しても一時的に無害化させる
- ウパを導入せずに濾過の基礎を発生させる
「アンモニアが発生しても一時的に無害化させる」は、
アンモニア吸着材を利用してアンモニアを吸着させます。
商品によって異なりますが吸着できる期間には限度があるので
期間が終わり次第に取りだす必要がありますが、
そのころにはろ過バクテリアも繁殖しており
アンモニアの吸着率が落ちていくと同じころに
アンモニアを無害化できる能力がついていきます。
もうひとつの
「ウパを導入せずにアンモニアを発生させる」は
パイロットフィッシュと呼ばれる生体を導入して
ろ過機能が働き始めるまで頑張ってもらいます。
「フィッシュ」と書きましたがフィッシュでなくてもOK。
エサ用のイトメをちょろっと入れて、フィルターを回しただけでも
水槽の中にろ過バクテリアが着々と増えていきます。
理想的なのは、すでに十分にろ過能力のある水槽から
水かろ過マットなどを拝借してフィルターを稼働させ1~2日待ちます。
後にエサとなるメダカやミナミヌマエビなどを1匹か2匹入れます。
エサになるとはいえ最初っから生体を入れないように、
同じ生き物なので不必要な負担からは避けてあげましょう..
そこで1ヶ月ほど待つのをお勧めしますが、どうにも待てない場合には
アンモニア検査のできる検査紙などを用意して計測しましょう。
(亜硝酸・硝酸の検査も必要です)
活性炭を使った方法よりも時間がかかりますが、
ここできちんと時間をかけることでより安定して
アンモニア対策の取れたウーパールーパーに負担をかけない
水環境の水槽ができあがります。
生物濾過の醸成工程をご理解いただけると
一朝一夕でできるものではないとご認識いただけるかと。。
通常の飼育時にアンモニアが増えてきた場合には
バクテリアが何かしらの原因で減少してしまった原因があります。
ベアタンクなのにフィルターと水を全取っ換えしてしまったり
フィルターを洗剤で洗ってしまったり…
まずはその原因を見つけてから水換えの頻度をあげて
アンモニアがたまらないようにして、もし活性炭があれば投入。
ろ過バクテリアがまた復活するまでこまめな検査が必要です。