ウーパールーパーに淡水魚
- date :2010.08.05
- writer :syogun
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ただいま訳あってウパが病院のお世話になっており、
その際に「冷凍した淡水魚を中心に与えて」と言われて奔走。
事前に「海水魚を生で与えている」と伝えているわけでは無いのに
とりだてて淡水を指定するのにはどんなメリットが…?
ちなみに「鮎とかそんなじゃなくて小赤やメダカなんじゃない?」
と思われた方、そのあたりは確認済みですのでご安心を^^
夏場の淡水魚探し
まずは餌となる淡水魚を探す所からです。
たまに与えているエビや海水魚の刺身はよく見かけますが
夏の暑い時期に足の早い魚は流通も少なく、
当初先生に挙げてもらったワカサギなどはどこも扱っていません。
餌用のドジョウも未入荷の様子だったので
スーパーと魚屋さんを梯子してやっとヤマメとアユが1匹づつ。
個人的にも食べたくなってしまい…、
今回は香魚とも呼ばれる鮎を購入しました。
給餌の際にはもちろん小さく切りますが、
先生に貰っていた注意点は「骨も内臓も捨てずにあげる」でした。
骨を詰まらせたらと過保護に取っていましたが
むしろ小さく切ってでも与えた方が良いとの事。
(小さく切ってから小分けにして冷凍します。)
冷凍にする理由
「冷凍」とあったのは、ほぼ全ての鮎に横川吸虫がいるように、
淡水魚をはじめとする多くの生き物には寄生虫がいます。
鮎にいる横川吸虫の幼虫も二枚貝や沢ガニ、
それに人間にも寄生して悪さをする虫です。
熱処理(焼き魚)にしてウパにあげることは無いので
寄生虫を殺す方法として冷凍という手段を用いるのかと。
どのみち鮎一匹丸ごとを食べきることもできないので
保存も効く冷凍は願ったり適ったりです。
海水では無く淡水魚
海水魚と淡水魚の違いのひとつに”臭い”があります。
海水魚の臭み原因の多くはトリメチルアミンオキシド(TMAO)で、
このTMAOが分解酵素や微生物によって臭いの元になります。
淡水魚にはこのTMAOがほとんど含まれていない代わりに
ピペリジンという物質が淡水魚特有の臭いの元となっています。
似たような魚臭さでも元はベツモノなんですね…。
この”臭いの違い”も理由のひとつではないでしょうか、
他の大きな違いといえば浸透圧と鰓や腎臓の違い程度なので
海の魚より淡水の魚の方がどことなく懐かしい雰囲気がするのでしょう。
給餌について
丸々太った養殖物の鮎だからかは不明ですが、
脂がとても良く乗っていて水面に入れた途端に油膜が張ります。
食べたらさぞおいしかったろうにという私の羨ましそうな視線を察してか
ウパ達も鼻先に来ると飛び付いてくれます。
(お見事な食べっぷり)
(この動画のウパ達は何でもよく食べます)
油膜もですがゴミを水中に大胆にばらまきながら食べるので
食後の掃除が結構しんどかったりもします。
以前うちの子の里親になっていただいた方で
今回のように淡水魚のみで育てられている方は、
1回の準備で数日分を小分けにして用意いると言われていましたが…
これだけ手のかかる飼い方をしていただいてると思うと
貰われていった子は幸せモノだなぁと思います。
(どうもありがとうございますm(_ _)m)
実のところ今一番食べてほしい調子を崩してしまったウパは
未だ食べずの状態は続いてしまっていますが、
人工餌も刺身もエビも食べてくれないウパに、
同じ淡水で生きる淡水魚を危険を取り除いて与えるというのは
なかなか筋の通ったアドバイスだと思います。
参考サイト
- アユ(wikipedia)
- 淡水魚と海水魚
- kgef 魚の生臭みを防ぐ方法