ウーパールーパーの卵とは
- date :2010.01.15
- writer :syogun
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ゴールデンがやっとこさ卵を産み終えたご様子で、
グッタリ…とまではいかないものの、束の間の休息。
今日の回収は80個ほど、昨日と合わせて180個前後になりました。
(お母さん、ごくろうさま)
産み落とされた卵にとって、
必要な環境について考察してみました。
両生類は大きく水生種と陸生種がいますが
水中や湿った地面の穴の中など乾燥に対して強くないのが特徴。
ウーパールーパーは終生水棲の両生類ですので
そのまま水中に産み落とされるから乾燥はしにくいです。
粘性のあるゼリー状の粘液で水草などにくっつけていますが
このゼリーコートはちょっと水面に出てしまうなどの軽いアクシデントでも
乾燥に対応できるよう水分も含んでいますが
卵にとっては水が必要です、水の中に入れてください。
このゼリーコートは乾燥以外にも外敵から守る役目も持ちます。
卵が食べられないワケでは無いですが食べにくくする効果です。
卵膜にはごく小さな孔が無数にあり、
この穴を通じて胚の出す二酸化炭素を卵外に排出して、
また、同じく酸素と水を取り入れています。
つまりは卵も水を通じて呼吸をしているため
水中に酸素を溶かす(溶残酸素)必要があります。
水面に呼吸をしに行くことはできないので
十分な量の酸素を供給してあげましょう。
溶残酸素量を増やすにはエアレーションなどで水流を起こし、
水面からの酸素供給を行ってあげましょう。
同じく、水と卵は膜の孔を通じて行き来しています、
つまり隔離されていないので卵外の水が入り込みます。
水質が悪化するのは卵にとって良くないです、
水中の不純物が増えてくれば卵の中へも影響します。
水質は小さなケースだとどうしても安定しづらいけど
大きい水槽に卵だけを入れるのはちょっと不効率、
隔離箱などを利用しても水量を確保できる環境が
卵の環境として望ましいのではないでしょうか。
水温は卵の成長に影響するが、
水温に手を加えて成長をコントロールするより
親ウーパールーパーが産卵した際の温度から
以降どんどん下がってしまうものでない限りは
特に手を加えないほうがいいと思う。
ベストは産卵された環境でまずはオスを、
しばらくしてメスにも移動してもらい、
産み落とされた状態で水質を維持してあげるのが
卵にとっては一番ダメージが少ないのかもしれませんね。