ウーパールーパーにコオロギ
- date :2010.02.16
- writer :syogun
- pv :23027
- HOME
- ウーパールーパーのエサ
- ウーパールーパーにコオロギ
餌の種類のひとつとして昆虫という選択肢があります、
入手しやすさから選ぶとしたらコオロギではないでしょうか。

(うちのリューシはどんなことをしても拒否してました^^)
両生類・爬虫類向けの餌用として主に流通されているのは
フタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの2種類です。
自然環境でウーパールーパーが棲んでいるのは水の中なので
分布域が広く色々な種類のいるコオロギといえど、
恐らく原生のウーパールーパーは食べてなかったと思います。

(写真右がヨーロッパイエコオロギ、左がフタホシコオロギ)
ウーパールーパーにも使える活き餌としては珍しく陸棲のため
水棲ではできないガットローディングにも使われていますが、
カサコソと歩いたり飛んだりするゴキブリに似た虫を
数百匹単位で繁殖するとなると密閉容器といえど
水や餌をやり、週に1回は掃除をしてあげないと臭いも発生するので
コオロギを餌用の繁殖に選ぶのはちょっとハードルが高いです。
虫が苦手という認識はありませんが、
コオロギの時は容器から移し替えたり給餌の時には毎回背中が鳥肌…
保管せず使いきれる量のみを毎回買う程度が良いと思います。
使いきれる匹数での販売がされてなければ
プラケースなどの外に出ない状態で通気性のできる容器で
水を吸水できるようなものと新聞を軽く丸めて作る
隠れ家などを用意できれば数日間保管することができます。
ヨーロッパイエコオロギは通称「イエコ」と呼ばれています。
茶色みを帯びた体で比較的動きが早く跳躍力も持っています。
繁殖もさせやすく共食いも少ないため、
繁殖にはこちらを使う場合が多いようです。
フタホシコオロギは体が黒くイエコに比べると動きが鈍いため
捕食の上手くない爬虫類などに与える際には
予め弱らせてから与える必要が無いと言われています。
水棲のウパに与えるためには動きの鈍さはあまり関係なく、
また繁殖をさせる必要がなければ栄養価の違いもないため
どちらを与えても変わりはありません。
大きく育った成虫のショップ販売価格で、
フタホシコオロギは25円、ヨーロッパイエコオロギは20円程度、
価格の差は繁殖のしやすさによるものだと思います。
ネット販売で購入すると1匹5円程度で購入することもできます。
小さい状態のコオロギもSSS・SS・Sとして販売されてます。
水に入れると浮かんでしまうため、
足や産卵管をピンセットで挟んで沈めます。

水に入れると動きは鈍りますがウーパールーパーの反応もよく
フタホシ、イエコとも一口でパクリと食べてくれました。

日本のコオロギと違い、餌用のコオロギは
加温さえすれば年間を通して繁殖が可能なので
取り扱っているお店では通年を通して販売されています。
魚類のメダカ・小赤、甲殻類のヌマエビ・スジエビ、
哺乳類ではピンクマウスやレバーなどの選択肢のひとつとして
昆虫は栄養が豊富というよりも他の種類で摂取できない栄養のためなので、
ローテーションに加えなくとも、栄養バランスに気を使う時期などには
利用してもいいのではないでしょうか。