ウーパールーパーと砂利の底床
- date :2009.12.04
- writer :syogun
- pv :23604
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底床に何も敷かない、いわゆるベアタンクの方が
飼育に適しているという点にはおおいに賛成です。
ゴミを見つけるのも簡単なので掃除も楽ですし、
他にも何かと水槽内のメンテナンスが楽だと思います。
しかしながら今回、いろいろあって底床環境として砂利を導入しました。
ろ過能力の向上
60cm水槽を使用していたためEXユーロ75を利用しており、
90cm水槽に乗り換えをした際にフィルターの買い換えはできず。
ただいまEXユーロ75を2機設置してろ過環境を行っているのですが、
せっかく床面先の広い水槽なのでできればこれを活かして
もう少しろ過能力を付加して環境を向上させたい。
底面のスリップ
また外部フィルターの吐出口となるシャワーパイプは
水槽に向けて水流の勢いを軽減してはいるのですが、
ツルツルの底面で踏ん張りようの無い状態でしたので押し流され
ウーパールーパーさん達の定位置はどうしても水槽の四隅に。
せっかく広いスペースなのにどうにももったいない。。
別水槽での好感触
あとは、既に8ヶ月近くテストしている60cm水槽の砂利環境が
思いのほか好環境を維持してくれています。
成体のリューシ2匹がオヨヨ~と泳ぎ回る水槽なのですが
水換えのサイクル間隔が開いてしまっても水環境が維持できたり、
コロコロと蹴飛ばして安定しなかった土管がキープできたり、
滑らず水流にエラをはためかせるウーパールーパーさんの姿が見れたり。
砂利環境への移行を判断
ともあれあまり砂利に出会ったことの無い彼らの事なので
砂利を無造作に振り敷くこともどうかと思ったので
少しづつ様子を見ながら段階的に導入することに。
底床環境で一番気になるだろう点はやっぱり誤飲問題。
消化器系に負担を与えてしまうのではないだろうか、
ウーパールーパーの捕食能力が有るんだか無いんだかの
とりあえずエサっぽいものに噛みつく癖を踏まえると
今まで沈下性の餌があった底床に餌と同じような大きさの砂利があると
まず間違いなく食べてしまうではないのだろうか..
はじめは少しの砂利で
というワケで導入を少しづつ行って状態を見ようと思いました。
まずはコップ一杯程度の砂利を投入。
で、想像通り食べました^^。
砂利の投入と同時に、砂利を吐きながらまた吸いこんでます。
しばらく気づかずに咥えてます。
しかしながらその日のうちに「ちゃんと臭いを嗅ごう運動」が始まります。
食べ物の匂いを嗅ぎ取ってからパクつき、一緒に口に入った砂利は
器用に餌とより分けて吐き出し始めます。
(もちろん餌も一緒に吐くこともありますが..)
何はともあれ、思ったより早く「砂利はエサじゃない」と
ウーパールーパーさん達自身もきちんと気づいてくれました。
砂利を好むかテスト期間
1週間後には3kの砂利を追加、
薄く敷いても全体には行きわたらない量です。
ここで調べたいのは「砂利の上は好きか嫌いか」について。
ウーパールーパーさんにはクイズ番組であるような、
境界線をはさんで、Yes/Noと書かれた床の
どちらかに立つか調べるような感じの方法です。
毎時間ごとに中間線からどちらが多いかを観測・・・
なーんて、きちんとした事はしていないので曖昧ではありますが
初日はベア環境の方が圧倒的に人気。
ベアエリア
砂利エリア
この計測期間は1ヶ月ほどかけて行いました。
はじめこそ毛嫌いされてた砂利ではありますがしばらくして慣れ、
2週間ほどで既にどちらでもいいじゃないかと彼らの心にも変化が。
底面を砂利環境へ
そんなこんなで実施から1ヶ月半ほど経つうちに、
彼らも砂利に対しての印象が変わり、
「これは昔からあったよ」と言わんばかりの均等なエリア配分に。
(むしろ、滑らない分もあると思いますが砂利エリアの方が多くなった)
「砂利ノープロブレム、カマーン!」
そんな状態に安心して6kの砂利を投入し、合計9k、
900×450の水槽に万遍なく敷き詰めました。
かなり盛ってますが、これでも全体に敷き詰めると1cmほどです。
約1ヶ月半、およそ45日程度をかけて砂利を導入しましたが
体調不良になる子もおらずどの子も順調で無問題っす。
今後も継続して、
ろ過能力が本当にアップしたか。誤飲で不調になる子が出てくるか..
そこいらを重点的に気にして観察しようと思います。