ペーハー(pH)とウーパールーパー
- date :2009.07.06
- writer :syogun
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水素イオン濃度指数とも呼ばれて、その濃度によって
「酸性」と「アルカリ性」を判別、2つの中間は「中性」。
ペーハー値が小さくなると酸性を表していて、
ペーハー値が大きくなるほどアルカリ性を表しています。
ウーパールーパーは中性を基本に弱酸性までが最適で、
アルカリ性へじわじわと傾いていく環境だったり
酸性への傾きが急速な場合には環境の見直しが必要です。
ph調整のための薬剤や調整ソイル、ピート、サンゴ砂など
アルカリ性、弱酸性など調整をすることができる。
ただこういった調整剤は使用量が難しく、
追加をすることで調整をするよりも、
省いていって調整をするほうが管理がしやすく財布にも優しい。
水換え時の水(水道水にコントラコロラインを混ぜたものなど)の
ペーハー値を計測しておき(個人的な計測時にはほぼ中性に近かったっす)、
水換え量によって調整するのが良いと思います。
もちろんそれでも調整しきれない場合には調整アイテムに頼ることに。
また、なかなか安定しない場合には硬度の影響も考えられます。
生体を新しい水に導入する際に必要な「水合わせ」は温度の他にも
このペーハーを合せる意味合いも持っています。
(左:まず温度を近づけたら/右:水を少しずつ混ぜてPHを慣らします)
2つの水槽でウーパールーパーが問題なく過ごしていても、
それは時間をかけてペーハーが変化して慣れたものかもしれません。
若干アルカリ気味に傾いてもじっくりなら耐えられます(仮に8.0)、
もう一方は弱酸性から更に進み(仮に5.0)となったとしましょう。
ウーパーウーパーは水質への順応性がとても高いため
ちょっとづつ酸性・アルカリ性に傾いても頑張ってくれますが
この目に見えないペーハーの違い(仮の数字で3.0)を
瞬間的に適応させる事は恐ろしくきついです。
この負担をペーハーショックといい、
場合によっては死に至る行為なので注意が必要です。
と、ペーハーを無視する危険性をご理解いただいたうえでなんですが、
危険おびえすぎて毎日毎日チェックする必要はありません。
3つのポイントでの計測をオススメします。
1つは水槽の立ち上げやリセット時に
「もう導入しても大丈夫かな?」って時に計測してください。
目ではキレイで他の生き物は大丈夫でも恐ろしい数値の場合があります。
導入(ウーパールーパーを水槽に入れる)際には
入れる前の水と入れた後の水のペーハーが同じになるようにしてください。
2つめは、水換えの最適なタイミングを計るための計測です。
通常飼育に入ってからまずするのは水換えの回数を調べます。
一般論では「週1回、1/3を換水」などとありますがそれを検証します。
週1回に計測して全然よい数値のままだったら月2回でもいいし
週1回の計測で全然ダメな数値に陥ってたら週3回になるかもしれません。
もちろんペーハーだけが換水のタイミングを決定する要因ではないですが
ペーハー調整のためのタイミングを知るためには必要な検査です。
この回数を知ることができたらしばらくこのサイクルでメンテ可能です。
3つ目は定期的な検証です。
水槽の大きさやフィルターの能力は同一規格でも
設置場所や水量や生体によって変わってきますし、
更にウーパールーパーの成長によってや季節でも変わってきます。
水道水のphだって微量ながら変化しているので、
例えば3ヶ月に1回程度メンテナンスのタイミングや方法が合っているか
再度チェックする意味で2つめの換水タイミングチェックを行います。
この3つのポイントで計測をすれば
季節でどう変わるのか、成長によってどう変化するのか、
ペーハーと会話をすることだって可能になる!…と思います。
(私には無理ですが..^^;)