ウーパールーパーのクーリング
- date :2009.12.23
- writer :syogun
- pv :08220
- HOME
- ウーパールーパーの繁殖
- ウーパールーパーのクーリング
クーリングというのは簡単に言うとクーラーの進行形、
似た言葉でクーリングオフというのがありますが
頭を「冷やして」よくよく考えてみたら不要なものなので返品する、
そんな行為や期間のことを言いますよね。
(写真は特に関係ないですが、水槽パトロールに来たアヒル)
意図的に”冷やす行為”と思ってもらえるといいと思います。
ヒーターがあれば、あえて寒さを体感させる必要もなく
心地のいい水温で過ごさせてあげることもできるのに
なんで意図的に寒くするかとうのは
ウーパールーパーの体の中のスイッチに関係しています。
スイッチというのはウパのお腹をひっくり返すとボタンがあるわけではなくて、
実はウパは温度の差によって「次にどうするか」を考えて行動します、
実際には考えて行動するのではなくて本能的に動くのですが。
寒くすることで、ウーパールーパーのスイッチが入り
次の行動をコントロールしてあげることができるのです。
なので、ウーパールーパーに寒さを体感させてあげるのです。
(「スイッチここかな・・」「・・そんなのありませんよ」)
主な目的は繁殖、そのための準備のひとつ。
5℃~10℃を平均的に作ることができる環境に
2ヶ月ほどじっくり置いてあげられれば理想ですが、
自然の状態の「冬」に近づける目的なので、
多少の誤差は十分許容範囲です。
同じ両生類のカエルでいうと冬眠になる状態です。
餌食いが落ちたり、産卵にむけて大食漢になったりの
個体差はありますが、全体的に動きは鈍くなります。
経過(特に水温の推移)には十分気をつけて
ウーパールーパーに冬を教えてあげてください。
クーリングする際にあるといい(無いと困る)モノは
Min/Maxの温度をログできるデジタルタイプの温度計。
前もって水を張った状態でこの水温計をセット、
数日待ってから確認することで5℃を切る寒さだったり
1日通じて水温18度の過ごしやすい水温だったり..
温度変化はウパへのストレスも大きいので
何度も環境をコロコロ変えてしまう前に、
つまり想定や仮定を安易に実行してしまう前にまず検証、
通常の水温計よりも多少値が張りますがぜひ。