ウーパールーパーを狙った色に
- date :2009.08.14
- writer :syogun
- pv :14501
- HOME
- ウーパールーパーの繁殖
- ウーパールーパーを狙った色に
冷夏と言われてますがこの夏もピークですね、
この夏をすごしたウーパールーパーが秋を迎え寒くなると、
オスは股間を腫らしてメスはふっくらし始めます。
…なんて、春の繁殖に向けての準備には早すぎますが(笑)
ウーパールーパーの色について想いを馳せてみました。
(写真はゴールデンの上で見事ピラミッドを決めるマーブル)
以前にウーパールーパーの色の遺伝子を紹介した際に触れた
5種類の体色表現を決める、4種類の遺伝子について、
繁殖をさせるウーパールーパー両親の体色(表現色)から
子供が何色になるか、何色になる可能性が高いか、
を事前に探ってみましょう!
色の定義もブルーやブラックなど微妙で、
他にも金環やショートボディなどありますし
プリンドルやミューテーションも考え出すと
収集が付かないと思うので辞めますよ、あしからず…。
キホンのキの5色で考えていきます。
- アルビノ
- リューシスティック
- ゴールデン
- マーブル
- ブラック
以前も触れましたが遺伝子は下記4種類です
この4種類の組み合わせで色が決められます。
- D/d ダーク
- A/a アルビノ
- AX/ax アザンティック
- M/m メラニン
大文字は優性遺伝、小文字は劣勢遺伝を表します、
懐かしいですよね、あのメンデルの法則です。
ちなみに近年では「優性」というのは誤解を招くので
「顕性」と呼ばれる場合があります。
ウーパールーパーはどの子も変わらず
この4種類の遺伝子を2個づつ持っています。
例えばD,D,A,A,AX,AX,M,M 全てが優性の遺伝を持った場合、
ウーパールーパーの表現色はマーブルになります。
この場合の表現は「D+A+M」となります。
なんで遺伝子が8つ並ぶパターンのものと、
3つだけのアルファベットが同義なのか…不思議ですよね^^
実は1文字だけで4つの組み合わせをあらわしています。
例)D
- DD
- Dd
- dD
- dd
「DD」は二つとも優性なのでそのまま「D」で表現、
「Dd」「dD」は逆にしても同じ2つなので、2つで1つ、
尚且つ表現遺伝子として優性されるのはDのため「D」、
「dd」は「D」が無いおかげで表現色になりにくい「d」が
前面に出てこれる1/4の確立の「d」となります。
つまり例の4つだと下記のようになります。
- DD =「D」
- Dd =「D」
- dD =「D」
- dd =「d」
表では右部分でその組み合わせを書いていて、
(「Dd」と「dD」は同じなのでひとまとめにした上で、)
例であげたマーブルなら24の組み合わせがあります。
ちなみにですが、
マーブル2匹から生まれる子供が何色になるのか…、
マーブル(D+A+M)は全て優性遺伝のホモを除くと
優性遺伝に隠れて劣性遺伝子が含まれる可能性があります。
仮に父親が、D,D,A,a,M,M
仮に母親が、D,d,A,a,M,m
だった場合には劣性の「a」が表現色になる場合があるので
そうなると両方マーブルの親からでも
アルビノが生まれる可能性も十分にあるということですね。。