ウーパールーパー混泳 虎の巻
- date :2010.04.07
- writer :syogun
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ずっと単独飼育をするのがリスクもなく、
ウーパールーパーにとっては平穏な飼育だと思います。
ただ混泳飼育ならではの楽しさがあるのも事実、
また繁殖をされる際にはどうしても混泳が必要です。
混泳時の注意や方法を考察してみました。
混泳は単独飼育に比べて飼育が大変になります、
できればウーパールーパー飼育の経験があまりない方には
いきなりのチャレンジではなく、
段階的に取り入れていただきたいです。
ウーパールーパーは身体的特徴や個性もあります、
本やサイトでの予習や準備をきちんとしたとしても
あなたの飼うことになるウパに当てはまる確証はありません。
もし混泳にチャレンジされようと考えたとしても
まずはウーパールーパーの飼育をしてみて、
ウパ飼育に慣れていただいてからをお勧めします。
(私が先です!いや、私の方が先です!)
混泳に適した大きさ
幼生期間のウーパールーパーの手足はか細く、
どうにか体にくっついている状態のようにも見えます。
かじられたらひとたまりもありません。
またこの頃は成長の度合いも大きく異なるので
はじめは同じ大きさでもちょっと目を離すと
短い期間で大きさの違いが出てきてしまうので混泳には適しません。
噛み切られないくらいに手足がしっかり太くなって
ウパ自身が泳ぎたい方向に泳げるように
きちんとコントロールできるようになれたら
複数混泳で不慮の欠損の危険性が低くなります。
ただ大きく太くなった大人のウパでも
欠損が確実に防げるわけではないというのと同じように、
一概に「小さいから無理」なワケでもありません。
小さいうちから混泳に慣れるのもある意味有効です。
「じゃあ一体どのくらいからならOK?」に答えるなら
観察頻度が高ければ小さいうちからでもチャレンジできるけど
あまり見てあげれないようであれば10~15cmぐらいから。
どちらにしても混泳のしはじめは注意してくださいね。
混泳向きの体色
黒い目とアルビノアイのウーパールーパーでは
目の悪いアルビノアイのウーパールーパーの方が
噛みつきやすいと言われています。
これは、目が悪いため視力に頼らずに
動くものを食べようとするためと言われています。
また、餌を一度離してしまうと見えなくなってしまうので
一度食べたら離そうとしないとも言われています。
餌に対しての渇望が共食い行動につながるとしたら
きちんと餌管理をしてあげればアルビノアイでも
「何が何でもかじってやろう」とは思わないはずです^^
混泳経験
混泳経験のある子なら以前の経験から
自分以外のウパをどう認識するか、どう接するかが分かります。
とにかく噛みつこうとする子や離れようとする子、
多少なりとも性格が見えてきます。
ずっと単独飼育だった子の場合はどう行動するか読めません。
唐突に何をするか分かりづらいので注意が必要です。
どのウパもはじめは混泳経験が無いので、
今まで混泳をしたことが無いウパなので
混泳が無理という事ではないワケです。
床面積÷頭数
成体1匹が成長すると全長30cmほどとかなり成長します。
しかも単に長細くなるわけではなく太くなるわけで、
おおよそ1匹あたり400mm×150mmの底面積を確保するのを目安にしています。
もちろんこの広さはラボでできる飼育方法で勝手に算出したもので
どんな環境でも実現できる「正解」ではありません。
レイアウトの配置状況や、奥行きと横の比率、水深…
関係しそうな要素は実にたくさんありますが、
この目安を参考にして飼育方法を調整しています。
もしラボでこれより狭くさせてしまう場合には
給餌頻度をあげて(給餌量要管理)、空腹になるタイミングを減らして
ろ過フィルターを変更か併用で強化を試みると思います。
共食い防止のための給餌
餌は1匹づつ確実にきちんと与えます。
頻度をあげる場合には1回の量を減らしてあげる必要もあります。
いつも満腹状態にしておくというよりも、
餌の心配は不要と認識させられればOKです。
あまりあげすぎると太りすぎや内臓への負担があります。
この時に一番困るのは以外にも
「すごく食べる子」より「食べない子」です。
好き嫌いで食べないだけなのかの判断がつかない…。
あげても食べないから食べさせなかった子が、
もし「活き餌なら食べたい子」であったとしたら
いくらキャットをこまめにあげても危険回避にはなりません。
そういう性格の子は動くものに反応して噛み付くので
むしろ危険が高くなるかもしれません。
そんな子には動く餌をタイミングよくあげる必要があります。
ウパごとの嗜好性を理解できると危険はグッと減ります。
なのでどんな餌でも構わず「食べてくれる子」は
管理が段違いに楽になります^^
隔離できる準備
万一に備えて1匹づつ隔離できる準備を整えておくのも大切です。
セパレータなどでの分離もあるといいのですが
病気の際には水も分断できる隔離が必要になります..
結局使わない可能性もありますがプラケースやバケツなど、
混泳させる全員を隔離させなくてはいけない場合に備えてください。
(大きくなっても入れる大きさが好ましい)
ただ真夏時の水温管理時に隔離が必要になると心配です。
エアコンなどで部屋ごと温度管理できる方(羨ましい…)は問題ありませんが、
水槽用のファンやクーラーを使われている場合には
夏に隔離させることが無いようにより注意が必要ですね^^;
欠損してしまった場合
予防をしても欠損が発生する場合はあります。
(私も欠損させてしまったことがあります。)
血液に反応してか欠損部分を更にかじられる場合もあり、
そうなると止血もできずに出血多量になる場合もあります。
一刻も早く隔離するために水槽を見るたびに
まず全員の手足とエラの状態を確かめてください。
こまめな観察が一番の予防策になります。
更なるダメージから回避をさせてあげたら、
傷口から感染症をおこさないよう薬の準備をお薦めします。
最重要
「欠損しても再生するからOK」という考えはご法度です!
準備も対策も一切せずに、不安を感じること無く行う混泳は無責任です。
気苦労がいつも付いて回る混泳飼育ですが
単独では見れない動きや表情が見れるのも事実^^
混泳をお薦めするワケではないのですが、
もしチャレンジされるようでしたら頑張ってください!