再生を可能にする遺伝子
- date :2009.12.08
- writer :syogun
- pv :15009
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ウーパールーパーは体の欠損部を再生させることで有名、
その再生能力は他の生体に比較しても稀なほどです。
2007年11月なのでもう2年前のトピックですが
モントリオール大学の研究チームが再生能力の遺伝子を特定しています。
その遺伝子は「TGF-beta 1」と呼ばれるもので、
人間の中にもこの遺伝子はあるにはあるのですが
手足などを再生するようには働かず、
創部の治癒を行い傷痕を作るように働いています。
ウーパールーパーは生物ではかなり稀な
脊髄や脳の一部などの複雑な組織再生を行う事のできる
奇跡のような生命体。
そのため世界各国の研究所で組織再生などの分野で
観察対象として研究されてきましたし、今でもされており、
プラナリアやヒトデはとても有名です。
他にも脊椎動物の中では大脳全体を再生させられるグッピーや、
同じ両生類でもオタマジャクシなどの幼生期に
とても強い再生能力を持つものもいたり...
そう考えると、ウーパールーパーはこの再生能力を維持するために
ネオテニーとしての人生を選んだのかもしれませんね^^
再生する生物で有名なもの
プラナリア
淡水海水問わず生息が可能、黒いナメクジみたいな体、
繊毛に覆われてウニウニと移動するキモイ生き物。
頭の方、真ん中、尻尾の方という3分割にしても
それぞれから欠損部位が生えてくる。
また100を超える断片にしてもその全てが再生するという
驚異かつ、想像すると鳥肌の立つような再生能力をもつ。
ヒトデ
おなじみ、海に住む星型のアイツ。
他の生物(牡蠣やサンゴなど)をムサムサ食べるため嫌われ、
また再生力が強いため処分方法として砂に埋められる。
足が切れても再生するし2分割にしたら2匹になる。
分裂することのみで増殖する種類もいる。