硬度(KH、TH、GH)とウーパールーパー
- date :2009.07.08
- writer :syogun
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水の中に硬度物質がどの程度含まれるかを表しています。
「はぁ、水の中に硬い物質ですか?」と首を傾げますよね、
![](img/e07.jpg)
硬度と水の関係は「味」で人間もなんとなく判別できます。
売られているミネラルウォーターにある硬水・軟水、あれです。
硬度とは、カルシウムやマグネシウムの含有量を示していて、
多く溶け込んでいる場合には「硬度が高い」となり
あまり溶け込んでいない場合には「硬度が低い」となります。
カルシウムとか、マグネシウムって、
あまり液体に溶け込むイメージのない固体ですが
溶解比率と環境さえ揃えば大いに溶け込むものなのです。
硬度と水、売られているミネラルウォーターにも
硬度がいくつです的な表示ありますよね?
コントレックスはかなりの硬水で、ボルヴィックは軟水。
(ヨーロッパの天然水で軟水は珍しい)
もちろん水道水にもきちんと含まれています。
ではお次に、水の中にカルシウムやマグネシウムが溶けてることが
水質改善にどう結びつくのか?ってことですが、
硬度はバクテリアのような直接的な改善能力は持ちませんし
塩素のような直接的な害もありません(適量であれば)。
実はペーハーの乱高下を抑える働きを持っています。
水槽の水が酸性に傾く力が強く働いた際に
硬度物質が溶け出すことによってアルカリ性を強め
中性~弱アルカリ性を維持しようと頑張りはじめます。
逆に硬度の無い水槽の場合、酸性に傾く力が働くと
そのまま素直に酸性の度合いを強めていきます。
ところで、調剤薬局などに売られている純水はその名の通り
カルシウムもマグネシウムも含まれていないため
この数値は完全に0、ペーハーは外的要因によって動き回ります。
![](img/e07a.jpg)
というかそれ以前に完全な純水では生き物は飼育できません。。
硬度の調整には大量のコントレックスを使いましょう(ウソです)。
硬度を上げるにはサンゴ砂を使うのが一般的です。
ただ、水棲生物や水草の多くはあまり高硬度の水はストレスになりますし、
アルカリ性への傾きを助長してしまう奴らでもあるので、
若干の硬度低下にはあまりビクビクせずに換水時の水道水を
活用した調整方法が良いと思われます。