ウーパールーパーとサイアミナーゼ
- date :2010.09.21
- writer :syogun
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あまり聞きなれないサイアミナーゼという酵素について。
先日のワカサギとも少なからず関連してきます。
科学的な根拠の有る無しに関わらず
そもそも単食は改善すべきものなのですから^^;
人間でもビタミンが不足すると壊血病や脚気になってしまうように、
ウーパールーパーにとっても健康に過ごすには
有る程度のビタミンは必要不可欠です。
「カルシウム、鉄分、ミネラルを摂取するのにもとても適している」
と先日のワカサギのエントリで書かせていただいたのですが、
ワカサギにはビタミンに対してはむしろ逆に悪影響を与えるとされる
「サイアミナーゼ」という酵素が含まれています。
このサイアミナーゼはビタミンB1を破壊する酵素と言われていて、
ワカサギだけではなく小赤やフナなどにも含まれています。
メダカにも比較すると僅かに少ない含まれているので
これらの活餌だけで健康に過ごさせるのは難しいとも言えます。
しいて挙げるならドジョウに含まれるサイアミナーゼは比較的少なく、
ビタミンB群も若干ながら摂取ができるというのがあるのですが…
そうは言ってもドジョウ単食がいいと言うわけではありません。。
「ビタミンが少ない」だけならいいのですが「破壊する」って響きが
なんだかすごくおっかないイメージもありますよね^^;
肉食魚などでは活き餌だけで健康に育つものも多くいますし、
サイアミナーゼによる深刻な症状が頻発してるわけでもありませんので
必要以上に気にされる必要はなく「そんなものもあるんだな」程度で^^
ウパの分かりやすいビタミンB欠乏の症状は皮膚病など、
もしもウーパールーパーの肌荒れが何故だか目立ってきて、
飼育水の悪化など別の理由が全く思い浮かばなければ
ここ最近の餌サイクルを思い出してみてください^^
酵素はタンパク質をもとにして構成されているので
熱処理をする事でサイアミアーゼの働きを抑える事ができますが…
活きた小赤を熱湯に潜らせるわけにはいかず^^;
ビタミンのために活餌を完全禁止にするのもちょっと可愛そう。
対策としては赤虫やコオロギなどの虫系やレバーなどもビタミンが豊富です。
ビタミン系も通常配合しているので人工飼料だけでも有効だったりします。
サイアミナーゼ対策のためだけにレプチゾルを添加したり
ビタミン剤をダストしてまで与えるのはちょっとやり過ぎかも。。
やっぱり色んな餌をバランス良く与えてあげるのが一番です^^;
単食の怖さというのはサイアミナーゼに関わらず多く潜んでいて
先達の多くの方が当たり前のように多様な餌をローテーションさせているのには
こういったリスクヘッジの意味合いが大きいんですね^^
…で、ただいま我が家で発生してしまっている
ワカサギオンリーウパにも取り急ぎ卒業勧告をしなくては。。
せめて人工餌を食べてくれないかなぁ..